コーヒーは、エチオピアのアピシニア高原が原産で、紀元前には携帯食として扱われていました。
医学者などが記した文献によると、9世紀頃には民間療法などでコーヒー豆を使用したということが判明しています。
その後、コーヒーはイスラム神秘主義教団による修行時に使用する覚醒飲料として15世紀頃から16世紀にかけてコーヒーは飲用されていました。
その後、17世紀初め頃、地中海世界の過半を覆いつくす世界帝国であったオスマン帝国によりローマに持ち運ばれたと言われています。
当初、ヨーロッパでは健康に害する飲み物とされていましたが、当時のローマ教皇がコーヒーに洗礼を施し、キリスト教徒が飲用できることを認め、ローマ近郊地域の上流階級から中流階級に広まりカフェなどが多く立ち並びました。
また、17世紀中頃のイギリスではコーヒーブームに火がつき、18世紀初めまでに約2,000件〜8,000件が立ち並ぶコーヒーハウスが存在しました。
現在ではコーヒーの大量消費国であるアメリカにも、17世紀中頃に持ち込まれたといわれています。
その後、18世紀後半頃のアメリカ東海岸は紅茶の飲用を主流としていましたが、イギリスが茶に重税を課したことにより、アメリカ独立革命の象徴的事件といわれるボストン茶会事件が起こりました。
この事件をきっかけに、アメリカの主流飲用水がいままでのお茶からコーヒーに変わり、現在に至っていると言われています。